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「楽しかったです」と「愛してる」の困った共通点

1.「楽しかったです」はなぜ困るか

夏休みの間、家族で楽しめるイベントやレジャースポット情報がたくさんTVで特集されていて、そこで遊んでいる子ども達にマイクを向けている映像もよく出ていた。殆どの場合、子ども達は判で押したように「楽しかったです」「楽しかったです」「楽しかった」…こればっかり。

子どもに対して「何が楽しかったんだ~」とか、インタビュアーに対して「訊き方を考えろ~」とか、TVの前で苛々しちゃって、落ち着こうとTV消したり。(^^ゞ


教員だった頃、子ども達にはいつも「作文を書く時には『楽しかった』『面白かった』は使わないで書きましょう」と指導していた。これは以前ひげうさぎ先生が本を出す前に先生のホームページで連載があってそこで読んだ「作文のコツ」です。

この本には、他にも使わない方がいい言葉がいくつも載っているし、簡潔な文を書くコツもあり、指導者にも子どもにも分かりやすいので、一つでも実践するとすぐ効果が出る、目から鱗の作文指導本です。今Amazonでは中古しか扱ってないみたいですが、大きな書店には在庫があると思います。作文のコツについてはぜひこの本を読んでいただきたいです。

というわけで、ここでは「どう書くか」ではなく、「楽しかった」と書くことの困った点について。

言葉は物事に対応しています。「まる」は「○」、「さんかく」は「△」に対応している。言葉を使うには、相手もこの言葉の対応を同じように認識していなければならない。「まるいのをちょうだい」と言って、相手が「まる」=「△」と認識していたら、○が欲しいことは相手に伝わらない。まあ、一般に、日本語を喋る人同士ならこの認識は共通していると考えるのが普通ですわね。で、もし認識が違っていたら条件をつければいい。「タイヤみたいに転がる形を『まる』と言いましょう」とかね。

ところが。目に見える物はある程度共通の言葉を使えるのですが(ある程度、です。ここから先は哲学?になっちゃうのでパス)、今回の「楽しい」は感情です。目に見えない。相手が言っている「楽しい」は自分の考える「楽しい」と同じか違うか、確かめる術がない。仕方がないので、今までの経験をもとに、同じだろうと仮定して話を進めることになっています。

自分の考える「楽しい」はどうやって作られるか。赤ん坊の頃から、笑顔になるような経験をした時、家族から「楽しかったね」と声をかけられ、「なるほどこれが『楽しい』という感情か」と認識する。何度も繰り返すうちに自分でも「楽しかった」と話すようになる。おそらくその時も周囲から「そうだね」と認められて「やっぱりこの感情は『楽しい』でいいんだ」と再認識しているでしょう。

そういった経験を元に「楽しい」を使うようになった子ども達があちこちから学校に集まってくる。つまり、「楽しい」という言葉は一つでも、何を楽しいと感じるかの枠や幅は子ども一人一人違っているということ。また、違っているからといって「ジェットコースターに乗った時の気持ちを『楽しい』と言うことにしましょう」なんて条件はつけられない。そこが「まる」と「楽しい」の違いですね。

それが分かると、書いた人が「楽しい」と書いてても、書いた人の楽しい気持ちは自分の楽しい気持ちとは違うんだからまだ書いた人の気持ちはその通りには伝わってきていないことが分かる。「何が楽しかったんだろう」「どんな風に感じたことを楽しいと言っているんだろう」

つまり、その人が見たもの、したことなど、何に心を動かされたかを書くことで、「楽しい」の元になった体験が相手に理解できれば、相手もその人の「楽しさ」がわかる、ということなのではないかな。

文章が上手でなくても、まずは自分の見たまま、聞いたまま、感じたままを喋って書いて欲しいと思うんです。小さな子が興奮しながら「あのね、ミッキーがいたの!みずがいっぱいかかったの!アイスもたべたの!」と喋りまくる、あれをそのまま文章にできればいいんじゃないかなあ。同じTDRでも、ミッキーが手を振って「くれた」子もいれば、身長が伸びてコースターに「やっと」乗れた子もいる。お城が「首が痛くなるくらい」高くそびえていたことを書く子もいるでしょう。「」の中が「楽しかった」の代わりの言葉ですよね。その「体験」に読者は共感するんだと思う。

大人が小説として筋道を考えながら読むにはそれじゃ物足りないかもしれない。でも子ども達は自分が見たもの・聞いたもの・感じたことからその感情を持ってそれを共感してもらうために文章を書くのだから、興味をそそられなかった全体像を映像化する必要はなくって、その子が見たままを伝えられた方が、同じように想像することが出来る。強く心を揺さぶられたことだけを覚えているのだから、それを言っているのだから、それだけでいい。その文章から読者がその子の体験したことを想像で追体験できれば、なるほどそうか、とその時の感情をある程度共有できる。

子ども達は「自分の体験のどこをどう書いたらこの感情を読者が共感してくれるか分からない」「でもこの高揚感を伝えたい、共感して欲しい」という思いがあって、何とかして伝えよう、そのためには共通の言葉を使おう、と「楽しかったです」を言うに至っているのだと思います。

だから、指導としては「『楽しかった』を使うな。自分が覚えている、見たこと・聞いたこと・体験したことをそのまま書きなさい」となるわけです。

2.「愛してる」はなぜ困るか ~「楽しかったです」との共通点

ここまで読んで下さった方なら一発で分かっていただけると思うんですが。「愛してる」は感情を表す言葉で、目に見えません。従って共通に認識するための条件もつけられません。「相手のために死んでもいいと思う時に『愛してる』と言うことにしましょう」なんて言われたら困りますよね。あ、あなたは困らないかもしれませんが私は困ります。(^^ゞ そう思う人もいるけど違う人もいて、いろいろな「愛してる」があっていいことは周知だと思います。

ということは、です。例えば歌が流れていてその歌詞に「愛してる」とある場合、それを聴いている人は歌詞を書いた人の思いを十分に共感できない可能性が高いということです。どう感じているのか、どうしたいのか、もしくはどんな行動を取ったのか、それを「愛してる」を使わないで表現する必要があるということです。

「愛してる」の他にも、「未来」だとか「恋心」だとか、歌詞には見えないものが多すぎます。聴く人が共感してくれるためには、聴く人がそれを想像する必要があります。それには聴く人の頭の中のスクリーンに映像を映さないといけない。目に見えるものやできごとを書くことで、想像させなければならない。そういうことです。殆どの作詞家はそれを考えて書いていると思います。それで、たまにそう思えない作品に出会うとTVの前でイラッとする訳です(^^ゞ

「愛してる」は日本語としては新しい部類だそうで、どういう感情を「愛してる」というのか、どうも人によってとらえ方が様々です。私自身は使わない言葉なので特に困ってはいないのですが、実際に使う方は、相手にきちんと伝わっているか、相手の「愛してる」の範囲や意味合いを間違えて認識していないか、よく考える必要がありそうです。

まあ、私は歌手が映っているTVに向かって「愛してるって何をどうすることなんだ言ってみろ~」と八つ当たりするだけです。わはは。
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